「日本の伝統的な家族制度」
「婚外子」平等化で議論、「日本の伝統的な家族制度」って?
http://newclassic.jp/archives/2676
1960年には1世帯あたり4.14人だった家族が、2005年には1世帯あたり2.55人へと変化
1人世帯が急激に増えているものの、「核家族」の存在自体は60年代よりあまり変わっていない
「核家族世帯」については、先程述べたように地域によってばらつきはあるものの、江戸期においても40%前後であり、必ずしも「近代化によって核家族が急増した」とは言えない
結婚していない「おひとりさま」が現代社会において急増していると一概に言えず(もちろん「おひとりさま」が20〜30代の未婚率を指しているという指摘もあるだろうが)、全体として「1人世帯」が増えていることは事実であっても、そのことが「現代の人々が家族の絆を軽視し、結婚もしなくなった」ことを意味しない
離婚率は,旧民法下における「家制度」が十分に定着していない明治中期まではかなり高かった
全結婚のうち、信濃国横内村では11%、東北地方の陸奥国下守屋村では35%が離婚により結婚を終了させている
- ジャック・ドンズロ『家族に介入する社会―近代家族と国家の管理装置』(新曜社)
- フィリップ・アリエス『〈子供〉の誕生:アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』(みすず書房)
- エマニュエル・トッド『世界の多様性 家族構造と近代性』(藤原書店)
- 『歴史人口学の世界』(岩波書店)をはじめとした速水融の著作
- 鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』(講談社学術文庫)
- 浜野潔『歴史人口学で読む江戸日本』(吉川弘文館)